こんにちは!
私は普段は短期・中期の現物取引とIPO株を主にやっています。
これまでクロス取引はやったことがありません。
興味はありましたが、いまいち仕組みがわからなくて始められませんでした。
そんな私がこの度、ついに初めてクロス取引をやってみました!
この記事は
・クロス取引に興味のある方
・クロス取引がよくわからない方
・クロス取引をやろうとしたが挫折した方
に参考になる内容になっています!
正直クロス取引についてよくわからないままスタートしているので、失敗したりするかもしれませんが失敗して実感して学ぶことも多いと思い、勢いで始めてみました。
実際にクロス取引をしながら学習して行きたいと思っています!
どの証券会社でクロス取引するか?
まず、クロス取引をするにあたってオススメの証券会社を調べてみると、
いくつかの証券会社の名前が挙がってきました。
楽天証券
SMBC日興証券
三菱UFJeスマート証券
SBI証券
などが良いようです。
理由は貸株手数料が安いとか、扱っている株の在庫数が多いとからしいです。
早速よくわからない「貸株(かしかぶ)手数料」なんて言葉が出てきました。
こういう言葉ひとつひとつをしっかり理解してからクロス取引を始めようなんて思っていると
いつまで経っても始められません。(私がそれです。。)
もちろん、わからないことはネットで一応調べてみるんですが、悲しいかな全然頭に入ってこないのです😭
なので、最初にも書いたように実際やりながら、失敗しながら、頭でなく体で理解していこうと思っています!
証券口座はIPO株の抽選に参加するためにたくさん持っていますが、一番扱い慣れていて、残高の比率が高いのがSBI証券だったので、SBI証券でクロス取引をやってみることにしました。
他の証券会社だとどう違うのか?どこの証券会社がオススメなのか?は
今後もっと経験を積んでからレポートできたらいいなと思ってます。
SBI証券でのクロス取引の具体的な流れは別の記事で詳しく触れますので、実際の取引の流れを知りたい場合はそちらで確認できます。
この記事では初めてのクロス取引の顛末と感想を中心に述べて行きます。
初めてクロス取引した銘柄
私の初めてのクロス取引は2025年2月の優待銘柄の中から選びました。
クロス取引をするには権利付き最終日までに
① 現物取引「現物買い」と
② 信用取引「信用売り」(新規売建て)をしなければなりません。
①「現物買い」は普段の株取引のことなので、特に問題はありません。
欲しい株を自分の口座にあるお金で購入するだけです。
よくわからないのが②の「信用売り」です。
「信用売り」についてはなんとか自分なりに理解したので、いまいちわからない方は、私が解説した「サルでもわかる信用売り」を読んでみてください!
※ただいま執筆中
とにかく「クロス取引」は権利付き最終日までに①と②をしなければならないとのこと。
①「買い」と②「売り」を同時に行うので、取引が「クロス」しているイメージから「クロス取引」と言われるんですね。
2月のクロス取引の権利付き最終日は2月26日(水)だったので、この日までに①「買い」と②「売り」を実行します。
事前にクロス取引できる2月の優待銘柄を色々調べていたので、
良さそうな優待の銘柄を2つに絞り込みました。
選んだのは
壱番屋
と
ウエルシアホールディングス
の2銘柄です。
銘柄が決まったら、いよいよ実際のクロス取引に移ります!
クロス取引STEP1:「現物買い」と「信用売り」
2月17日(月)に「壱番屋」、
2月19日(水)に「ウエルシアホールディングス」
それぞれで現物買い・信用売りをしました。

壱番屋は980円を100株、98,000円で現物買い
ウエルシアホールディングスは2,918円を100株、219,800円で現物買いしました。
クロス取引をするには権利付き最終日までに希望の株を現物買い・信用売りする必要があります。
権利付き最終日ギリギリの2月26日にその銘柄を現物買い・信用売りしても良いのですが、
私がなぜそれより早い2月17日と19日に現物買い・信用売りしたかというと、
「権利付き最終日が近づくにつれてクロス取引できる銘柄の在庫は少なくなるため、
タイミングを間違えると在庫がなくなってしまい信用売りができなくなってしまう!
早過ぎず、遅過ぎないタイミングで現物買い・信用売りをする必要がある」という記事を読んだからです!
このタイミングはなかなか難しいようで、早すぎると信用売りにかかる貸株料が高くなり、遅すぎると在庫切れのため希望の銘柄でクロス取引が出来なくなってしまいます。
タイミングを間違ってクロス取引したい銘柄の在庫がなくなっても嫌だったので
少し早いタイミングで現物買い・信用売りしてみました。
信用取引にかかる手数料は?
ちなみに信用売りには手数料がかかります。
手数料もいくつか種類があって正確に把握するには(私には)難しそうですが、
今回のクロス取引の場合、以下の2つでした。
まず「取引手数料」
これについては無料なので心配ありません。
(※SBI証券のインターネット取引で各種取引報告書、交付書面の電子交付の場合)
もう一つが「貸株料」
これは証券会社から株を借りるために支払う費用です。
私が行なった「信用売り」は「一般信用取引の短期売り」です。
この場合、SBI証券の「貸株料率」は3.90%となります。
この「貸株料率」を使って、信用売りで株を借りている日数分、貸株料がかかります。
長く株を借りれば借りるだけ、貸株料が多くかかるわけです。
貸株料の計算式は
貸株料=約定代金 × 貸株料率(3.90%) ×株を借りている日数 ÷ 365(日)
貸株料を安くするには出来るだけ株を借りている日数を少なくしたいので、
あまり早く株を借りたくない(信用売りをしたくない)わけです。
今回のクロス取引でいくらの貸株料がかかったかは、後で計算します!
とにかくこれで初めてのクロス取引の最初のステップ「現物買い」と「信用売り」の注文ができました!
次にすべきことは、「権利付き最終日の後(18時以降)、翌日の権利落ち日までに現渡を完了させる」です!
クロス取引STEP2:「現渡し(げんわたし)」
クロス取引でやることは多くないです。
簡単に言えば以下の2つの作業だけです。
・期日までに優待が欲しい銘柄の「現物買い」「信用売り」を行い
・権利付最終日が過ぎたら、翌日の権利落ち日までにその株の「現渡し」を完了させる
また出ました!
よくわからない言葉「現渡し」!
「現渡し」とは?
信用取引の売建玉を買い返済、つまり株を買い戻して返却するのではなく、保有している現物株式を返却することで手仕舞うこと。
これはSBI証券の説明です。
いまいちピンときません。
腑に落ちませんが(私がバカなので😭)、
普通に考えたら、ここでは2つの作業が必要なはずです。
まず「現物買い」した株を売却する。
そして「信用売り」で借りた株を返却する。
私の解釈では「現渡し」とはこの2つの取引をまとめてやってしまうということだと思います。
「現渡し」の詳しいやり方については別の記事で解説します。
※ただいま執筆中
とにかく2月27日付けで2つの銘柄の現渡しをしました!

これでクロス取引は完了です!!
色々調べならがやったので、大変でしたが実際の取引作業自体はあっさりしたものでした。
正直、クロス取引で一番時間がかかるのは、銘柄を選ぶ作業でした。
あとは優待が届くのを楽しみに待てば良いんですね♪
優待到着
クロス取引をした後、通常3ヶ月後に優待が届きます。
5月中旬、壱番屋から優待の案内が届きました!
封筒を開けてみると、そこには待ちに待った優待が!!

ウェルシアホールディングスの方は5月下旬に株主優待のご案内が送付されてきました!

ここで届いた封筒の中身を見て『あれ?』と思うことが。
配当の支払いを報告する「配当金計算書」も同封されていたのです。

壱番屋から638円の配当金が支払われると記載されています。
「え? 配当金もらえるの?」
配当金が入金されてますが。。。(配当落調整)

優待が届くのと同じタイミングで、私の口座に配当金が入金されていました!!
クロス取引は配当金はもらえないと聞いていたんだが、これはどういうことだろう?
間違って優待と配当を両方ともゲットできたのか?
壱番屋の配当金は800円、ウエルシアの配当金は1,800円でしたが、
株取引で得た利益には税金がかかります。
利益の20.315%(所得税15.315%+住民税5%)=源泉税を納税をします。
(これにより確定申告をしないで済んでいます)
結果、配当金額から源泉税(約20%)を引いた額、
それぞれ638円と1,435円が配当金として私の口座に振り込まれたわけです!
このお金はもらって良いんでしょうか?
この配当金をこのまま受け取って良いのかどうか、調べて見ました。
すると、「配当落調整金」という仕組みがあるそうです。
細かいことはまた調べてまとめたいと思いますが、
とにかく、信用取引で配当金が発生した場合、「配当調整金」を支払う義務があるそうです。
普段あまりチェックしてないんですが、「株式取引報告書」を確認してみることにしました。
SBI証券のHPから『口座管理』→『電子交付書面』→『閲覧』と進んで株式取引報告書を見てみると、
ありました!!
「信用取引配当落調整金のお知らせ」が2通届いています!
pdfファイルを開いてみると、、


壱番屋は800円、ウエルシアは1,800円それぞれ請求されていました。
これで配当金が相殺されるわけか。。。
「ん?待てよ」
私の口座に入金されたのが、638円(壱番屋)と1,435円(ウエルシア)で
配当落調整金として請求されたのが、800円(壱番屋)と1,800円(ウエルシア)。。。
いや、差し引きマイナスになってるじゃないかーい!!

これはどういうことか?
クロス取引をすると配当金を調整した結果、20%分損をするのか?
調べた結果、一時的にマイナスの状態になりますが、このマイナス分は確定申告をすることで翌年1月に還付されるようです。
※利用している証券会社の口座が特定口座(源泉徴収あり)の場合、確定申告は不要なので、この還付を受けるために何かする必要はありません。
ほっ

まだ実際還付されてないので実感はありませんが、配当金の調整によって損をすることはないようです。
来年(2026年)に本当に還付されるのか確認したいと思います。
初めてのクロス取引の損益
最後に今回クロス取引をした2銘柄それぞれの損益を計算してみます。
壱番屋
収入:1,000円の商品券
支出:貸株料136円
※貸株料 ¥136=約定代金 ¥98,000 × 貸株料率 0.39% ×株を借りている日数 13日 ÷ 365(日)
利益額:864円
ウエルシアホールディングス
収入:3,000円相当のカタログギフト
支出:貸株料258円
※貸株料 ¥258=約定代金 ¥219,800 × 貸株料率 0.39% ×株を借りている日数 11日 ÷ 365(日)
利益額:2,742
というわけで、
私の人生初めてのクロス取引の利益合計は
3,606円
でした。
クロス取引を実際やってみてわかったこと
・色々難しい用語がたくさんあるが、やること自体は少ない
・一番時間がかかるのはどの銘柄でクロス取引をするか、選ぶ作業
・優待を実施している銘柄全てがクロス取引の対象ではない
・信用売りするタイミングが難しい(遅すぎると在庫無くなる、早すぎると貸株料高くつく)
・配当がある銘柄の場合、配当金が入金されるが「配当落調整金」によって翌年相殺される
やってみないと実感できないことがいろいろありましたが、
この経験が次につながると信じています!
これからクロス取引を繰り返しながらどんどん理解を深めて、より効率的に取引ができるようにしていきたいと思います!!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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